【第1回】昼寝で効果的なリセット“パワーナップ(power nap)”

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「睡眠」にはリセット効果があるって知ってましたか?
実は脳にだって、ずっと使い続けると老廃物がたまるんですよ。

そして神経細胞どうしがつながって記憶の回路が作られ、情報を保管するというのが「記憶」。老廃物がたまると、この記憶の回路が作れなくなってしまうんです。
それをウォッシュアウト(洗い出す)できるのがズバリ!睡眠です。

こんな実験がドイツのリューベック大学で行われています。

まず、イラストが描かれたカードを覚えてもらい、睡眠をとるグループととらないグループと2つに分けます。
そして数時間後に、全員でカードを何枚覚えているかという実験を行いました。すると、なんと睡眠をとったグループのほうが多くの枚数を覚えていました。研究チームによれば、脳は睡眠をとっている間に覚えた情報を整理し、さらにその情報を保管しようとします。だから睡眠をとったグループのほうが多くの情報を覚えていたんですね。
これがまさにウォッシュアウト(洗い出す)の効果!
(参考:http://gawker.com/5741490/want-to-memorize-something-take-a-nap)

この「老廃物を洗い流して外に出す」という脳の機能は、実は深く眠っているときに最も働くということもわかりました。このアメリカ・ロチェスター医療大学の研究は、有名な「サイエンス誌」でも発表されています。

“パワーナップ(power nap)”とは?

「 “パワーナップ(power nap)”って何なの?」というと、15分~30分くらいの昼寝をする、ということ。アメリカ・コーネル大学の社会心理学者が勧めている睡眠法で、昼間の短い時間で疲労を回復させようという試みです。

アメリカNASAの研究グループが、このパワーナップの驚く効果を発見しました。
そもそも宇宙飛行士は、普段とは違う宇宙空間やストレスなどで地上のようには眠れないんだとか。一般的な人の睡眠よりも、30分から2時間半ほど睡眠時間が短くなってしまうのだそうです。確かに狭そうだし、無重力だとどうやって寝るの?なんて思いますよね(笑)でも睡眠時間が短いということは神経が敏感になりすぎたり、物忘れや過労の原因にもなるんです。宇宙では、ほんの小さなことでも大きな事故になりかねません。そこで宇宙飛行士は昼寝をするんです。

でも、みなさんも昼寝の後にこんなことってありませんか?昼寝をしたのにすっきり目が覚めない、意識がもうろうとする…これでは昼寝をした意味がない!長年NASAも頭を抱えていた問題でした。ところが研究の結果、26分間のパワーナップで脳の活動がなんと34%も活発になったんです。
(参考:http://ntrs.nasa.gov/search.jsp?R=19950006379)

世界的な企業が次々と取り入れる“パワーナップ”

power napイメージこの“パワーナップ”がいま、「効果がある」と認められてここ最近のブームになってきています。
みなさんもよく知っているGoogleやナイキ、アップルといった世界的にも有名な企業や、NASA、アメリカ海兵隊などでも次々に取り入れているほどなんですよ。
パワーナップ、つまり「睡眠」にいかに効果があるか、ということですね。

簡単に取り入れられるこのパワーナップ。マッサージの間に眠ってしまうことはよくありますが、そんな風にパワーナップを取り入れることもできるかも?!
みなさんもぜひ試してみてください。

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