【第6回】好きな香りで、効果がアップ?!ハーブで、リラックス&リフレッシュ

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悠久の時を刻むハーブの歴史

ラテン語の「Herba(草)」を語源とするハーブ。
どのようなものを「ハーブ」と呼ぶかについてはさまざまな定義がありますが、一般的には「薬や香料、保存料など、生活に役立つ香りのある植物」とされているようです。
人々の暮らしに根付いたその歴史を紐解くと、紀元前2000年頃に、古代エジプトでミイラの防腐剤に使われていたという記録があります。
そしてパピルス文献には700種類以上が記載され、また古代ギリシャのヒポクラテスの医学書には、ハーブを使った処方が400種類以上残されています。

その後、中世の大航海時代、世界各地に広がったものの、19世紀には植物から有効成分だけを抽出する技術が確立され、医学の中心が医薬品になったことから、ハーブの活用は激減してしまいます。
しかし、20世紀に入ると医薬品による副作用や薬害など、近代医学が疑問視されるケースが出てきたことから、再び注目を集めるようになり、“メディカルハーブ”としてのカテゴリーを確立させました。

※日本メディカルハーブ協会「ハーブとは(冒頭リード)」参照
http://www.medicalherb.or.jp/aboutHerb.html

※ホリスティックハーブ研究所「メディカルハーブ ハーブの歴史」参照
http://www.holistic-herb.co.jp/info/medical_herb/history.html

 

一方、日本国内でも、縄文時代の出土例にサンショウやエゴマ、ヤマブドウ、キイチゴなどがあり、『古事記』、『源氏物語』には、ニンニク、ショウガの記載もあります。江戸時代には、あの水戸光圀公が、医師の治療を受けられない貧しい庶民のために、身近な薬草の処方などをまとめた『救民妙薬』を発刊しています。

※「ハーブ 日本で普及するまでの歴史」参照
http://ruby07.com/herb/cat0001/1000000003.html

カギは、脳への直接アプローチ?!

現代では、調味料や化粧品なども使われ、ハーブはますます暮らしに身近な存在になっています。太古から使われてきた経験によるものが浸透し、その効果についてはまだ研究段階ですが、嗅覚は五感の中で唯一、本能や喜怒哀楽をつかさどる大脳辺縁系とダイレクトにつながっていることから、香りが心身に与える影響は少なからずありそうです。香りのイメージや好みも、人それぞれ分かれるものの、精油を用いた実験によると、シナモンやバニラ系の香りには甘さ・柔らかさ、柑橘系の香りは爽やか・明るさ、ミント系はスッキリ・軽快さといった印象を持つ方が多いことがわかりました。眠気に襲われたときにペパーミントの香りを嗅ぐとシャキッとしたり、樹木の香りを嗅ぐと癒された気分になるのも、ハーブの香り効果なのかもしれませんね。

※香りの分類のおける心理学検討
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjske/13/5/13_591/_pdf

自分だけの好きな香り、見つけましょう!

ハーブの香りは、普段の生活のなかで、ハーブティーやアロマオイルによって手軽に取り入れられ、また、その時の気分に応じて楽しめるのも魅力です。香りの好みは、体調やストレス、環境によって変わるので、まずは自分で直感的に「いい!」と思ったものを選んでみましょう。さまざまなハーブにトライして、好みの香りにアレンジするのも楽しいですよね。テンションを上げたいとき、集中したいとき、ゆっくりリラックスしたいときなど、自分にピッタリの“香りの体系”を見つけてみませんか。

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